寝盗られマゾ国家

エロ漫画界の大家、木静謙二氏はこう言いました。
“三次元下に於いて成立しうるエロは(努力を持ってすれば)必ず二次元にも転用できる”

その通りだと思います。
今日はこの言葉を思い出すきっかけになった出来事をお話いたします


私先ほどバイトから帰りブラブラっとネットサーフィンしていたんです。
そしていつものようについ手癖でデマンドのHPを覗いていました。万引き少年みたいなもんです。
理由はないんです。なんとなく、只何とは無しに覗いてしまう。
現代社会に巣食う病理の深刻さを垣間見る出来事ですね。


まあしたらば、びっくり。
ありえないものが目に飛び込んできてね。
その名も“寝とられモノ”AV
色々な条件が重なって三次元化を憚られていた正に禁断のジャンル。
それがNETOLARE(そういえばサトラレってありましたね)。


そんな禁断のテーマを扱った作品が、先月天下のソフトオンデマンドからリリースされていたなんて・・・。
冒険したねがなり(誤字じゃないよ)
聞けばこの作品、ファンからの熱い要望と一般公募者のストーリー原案を元に制作を開始したらしいじゃないですか。
まさにオンデマンドなソフト。
まっこと歪で局地的な形ではありますが、ここに需要と供給の関係が成立したわけです。


この“寝とられ”というジャンル、
三次元下で成立が困難なのはズバリ「感情移入」が鍵を握っているから。
つまりAV女優に本格的な演技力が必要なわけ。


彼女、妻、幼馴染に初恋の人。
対象への感情移入の度合いに比例して、気持ちを打ち砕かれたときに生まれるカタルシスは倍増するんです。
大好きだった幼馴染、友達以上恋人未満のあの娘が実は近所のオヤジのセックス奴隷だった。これはもう相当のショックですよ。
死にたくなる。


でもこの絶望がマゾにはたまらない。
んー。
そうなんだよね・・・?


まあ、ほいでです。誰がこんな冒険作に挑戦するんだろうかと女優が気になったのよ。
これがオチ。
そう、主演はあの椎名りく。 
これだけで如何にデマンドがこの作品牽いては“寝とられ”というジャンルに対し気合を入れてるかが伺う知れますね。


石田ゆりこ主演の話題作「今週妻が浮気します」然り
日本は今密かな寝とられブームなのか?と錯覚するほどのフィーバーぶり。


ここでワタクシ、篠塚まさるは考えました。

神と崇めた天皇が突然「実は人間でした」なんて宣言しだし
GHQに蹂躙されたあの日から、
我々列島国民は潜在的に寝取られマゾヒストなのかもしれないと。
終戦でなく敗戦。信じたものに裏切られ、誇りも信念も粉々に打ち砕かれた8月15日。
皮肉な話。昇り詰めるため選んだ戦争で唯一手にしたのは堕ちるという喜びなんです。
なんつって。
(2007年03月11日05:08/mixiにて)








ランキングに参加しています。
バナーをクリックしていただけると喜びます。
にほんブログ村 自作面白ネタ