働かざる者たちへ

もう死ぬって言ってた3組のあいつ、ほんとは全然元気らしい。
アタシほんとに心配してたんだから。ばかみたいじゃんか。もう。
新井薬師の商店街で「好きすぎて眠れない」って。
大妻女子の生徒たちがきゃーきゃーはしゃいで歩いてく。

女の子たちはみんなどっか消えちゃって。
優しげな朝の挨拶も遠くなっていっちゃった。

黙々と今日もひとりで立てる献立。
真昼の月みたく、きっと誰かにちゃんと気づいて欲しい。

平和の森公園では今日もママ友たちが戦争。
こどもの投げるフリスビーが弁当を食べる僕の脛に刺さる。
むかつくくらい天気がいいな。でもむかつくだけで何の意味もない。
風呂に入って近所出歩いても脛を痛めるそれだけ。
ワンダイレクションみたいな不良外国人たちに絡まれたり。
ゆっくり走るパトカーに意味もなく動揺したり。
笑ってほしいよ。ほんと。

働かざる者たちの夢を燃やした夕焼け。
女子高唯一の男子教師になりたい。