ちょいブサ女子にありがちな会話feat.須賀さん

クソ暑いというのに女性たちは元気だ。


授業開始前の休み時間、キャーキャー騒ぎながら無駄話に花を咲かせている。
僕はと言えば、近くに知り合いもなし本でも読もうかと鞄から文庫を取り出していた。
ところが…


「キャハハハハ」
「まぢウケるー」


隣が五月蠅すぎていっこうにページが進まない。
チッ、揃いも揃ってマニアックな顔面しやがって。
冗談はキサマらの顔面だけにしろよ的な憤りを感じたまさる。

しかし同時に、いったい何がそんなに盛り上がってるのか疑問も湧いてきた。
すこし気になる。

もしかしたら、僕には思いも寄らないとてつもなくソリッドで高レベルなネタの応酬を繰り広げているのかもしれない。
あれれ、すごく気になる。

⇒聞き耳を立てることにした。



「○○ちゃんの彼氏みた?」
「…」
「あぁ、みたみた!あれはないわぁ」
「だよねー!アタシ超引いたもん」
「えー××ひどくない?笑」
「…」
「てかさてかさ、△△ちゃんて男だったら絶対モテるよねぇ」
「え〜、それなら○○のがモテると思う。男なら絶対イケメンだったもん」
「えー、ないないない!須賀ちゃんどうおもう?」
「…ぇ??あぁ、うん、あたしも巨根だったと思う」


黙れ淫売wwwww


反射的にツッコミをいれてしまった。
この女、恐ろしいほど話を聞いてない。
眠そうな顔で、超適当に相槌打ってるのである。



結論。一人だけやたらソリッドだった。