追記:新劇場版ヱヴァにガッカリした人へ

ここからは内容についての記述あり。ネタバレ注意。






今回の破を観てガッカリしたのは、恐らく昔からの筋金入りのエヴァファンで、旧作の絶望的ダウナーさを愛していたタイプの方でしょう。
観れば誰でも気づくことですが、新ヱヴァは全てのキャラが前向きで積極的です。
碇親子を仲良くさせるためレイが食事会を計画すれば、アスカはミサトに感謝の電話をかけ、シンジは『私が死んでもかわりはいるもの』に『君は一人しかいない!!』と切り返し、使徒に取り込まれたレイに向かい『来い!!』と叫び手を伸ばす。
エヴァンゲリオンという作品への愛が深ければ深い人ほど、その変わりように愕然としショックを受ける。ともすれば「こんなのエヴァじゃない」と拒絶反応すら示してしまうかもしれません。


そんなエヴァ愛の強いファンの方は思い出してみてください。庵野監督の言葉を。
エヴァンゲリオンは破壊と再生の繰り返しの物語で…』
そして序や破での渚カオルの意味深な発言を。
『碇君、今回もキミは三番目なのかい』『今度こそキミを幸せにするよ』


…ん?ひょっとしてパラレルワールドテレビ版の人類補完で『おめでとう』エンドやEOEにおける『気持ち悪い』エンド。それらの世界に納得ができなかったシンジくん(新世界の神)が新たに作りだした世界が今回の舞台なのだとしたら。


これがループやパラレルワールドだとすれば色々な箇所の辻褄が合います。


・加持さん(北極)と面識のないアスカ(ユーロ空軍)⇒アスカの年相応の恋愛感情は、ダイレクトにシンジに向けられる。精神安定
・アスカの苗字が変わった理由⇒パラレルワールドにおける誤差
綾波、アスカ、トウジ、誰も死なないストーリー⇒シンジが望んだ世界
渚カヲルの意味深発言の数々⇒カヲルは全てを知っている
・英サブタイ「you are (not)admition」⇒『あなたは受け入れられない(絶望的な世界を)』
・主題歌『ビューティフルワールド』⇒まんま




どうなんでしょうか実際のところ。
しかし、もし本当に文字どおりの「繰り返しの物語」であり、テレビ版やEOEと地続きの話なのだとしたら古参ファンの溜飲も下がる事でしょう。
予告によれば、次回「ヱヴァンゲリヲンQ」は「Quick ending」のQだそうです。
早急な終幕、そしてその後に続く“真の物語の終末”
「裏切られた、こんなのエヴァじゃない!」とすねてるファンは、これに期待しましょう。